ポジティブな人の特徴とは
好かれる人の特徴の一つに挙げられるのがポジティブな人です。ポジティブな人と話すと、気持ちが前向きになり楽しくなるため、自然と周りに人が集まります。今回は、ポジティブな人の特徴やポジティブ思考になる方法をご紹介します。
常に笑顔で明るい
ポジティブな人に惹かれる大きな理由は、なんといっても笑顔です。笑顔を絶やさない彼らの周りには男女問わず人が集まります。楽しい・嬉しいという感情を自然に表現でき、ありのままの自分で過ごしているのが特徴です。
媚びを売ったり接する人によってキャラを作ったりと、相手によって態度を変えることなく、着飾らずに接してくれます。そのため、ポジティブな人は、誰とでも打ち解けやすく、話しやすいタイプの人が多いのです。
考えるよりも先に行動する
ポジティブな人の大きな特徴は行動力の高さです。自分が知らないこと・体験したことがない出来事に対し、強い探求心を持っています。
自分が踏み入れたことがない体験をする場合、楽しさよりも不安がつきまとう人もいるものです。ですが、ポジティブな人は疑問に思ったことはすぐに調べ、面白そうなものはすぐに行動に移すため、さまざまな経験を積んでいます。
また、自らのスキルを高めるためにアンテナを張っているのも彼らの大きな特徴の一つ。
失敗やミスを恐れることなく積極的にチャレンジします。成長のチャンスを見送ることなく、迷わず行動に移し、たとえ失敗としても、それは成功するための糧と捉えているのが、彼らの素敵なところです。
前向きな言葉を使う
ポジティブな人は前向きな考え方・捉え方をするため、相手が気持ち良くなる言葉を多く用いる傾向にあります。明るい笑顔に加え、前向きな言葉で話をするため、相手を楽しい気持ちにさせたり、喜ばせたりできます。
なんでも、ポジティブな人は、自己肯定感が高い人が多く、自分に起きる出来事をプラスとして受けとめています。一方、自己肯定感が低い人はマイナスから入るため、使う言葉が人によって変わってくるそうです。
ポジティブな人は、プラスイメージの言葉を自然と使うぶん自己肯定感が高くなるのかもしれません。
前向きな言葉の一つに「だから~できる」と肯定的な言い回しがあります。
「私は人見知りだから、人と打ち明けるのに時間がかかる」といった否定的な言葉を使うのではなく、「人見知りだからこそ、相手の良いところを知って深い関係を築けられる」と、ポジティブなワードで変換することが大切です。
切り替えが早い
自己肯定感が高いぶん、何かうまくいかない場面に出くわしても、気持ちを切り替えて次の行動に移します。
例えば、仕事で失敗をしたとき、「自分はダメな人間だ」「もしかしたらまた失敗するかも…」とマイナスな気持ちが先走り、なかなか切り替えられない人も多いかもしれません。
ですが、ポジティブな人は「この失敗も成長の糧になる」「良い経験ができた」とプラスの発想に変えているため、落ち込むことなく、次の仕事も前向きに対応します。
ちなみに、ポジティブな人=悩まないわけではありません。成功に導く答えは何なのか、彼らはしっかりと悩みます。ぴったりな改善策が思い浮かぶと、すぐに行動に移すため、結果として成長スピードが高まります。
自分自身を理解している
切り替えが早いぶん、自分が悩みがちな面や落ち込むポイントを理解しているのも、ポジティブな人の特徴の一つです。自分の得意・不得意な分野や性格も把握しているからこそ、ストレスになるものは極力避けた行動をします。
もし嫌な出来事に出くわしても、冷静に状況を把握し対処するため、マイナスな気持ちを長く引きずることはありません。
また、自分の魅力を知っているため、自己肯定感が自然と高い傾向にあります。
自分には魅力がないと思い込むと、周りから褒められたり感謝されても、否定的な感情が強く働くものです。しかし、ポジティブな人は周りの人からの言葉を素直に受けとめます。
ミスをした場合「私がダメな人間だからこんな結果になるんだ」と落ち込まず、前向きに捉えられるよう意識を変えることが大切です。自分の性格を否定せず、行動を振り返ったうえで改善点を見出して行動をすれば、自分の長所や魅力が見つけやすくなります。
ポジティブになるための方法
ネガティブな思考が続くと気持ちが落ち込みますし、行動する意欲が失われます。
とはいえ、すぐにポジティブな思考に切り替えるのはなかなかできることではありません。前向きな人の行動すべてを真似するのは難しいため、自分ができることから少しずつ始めてみましょう。
ネガティブな気持ちをリセットする
ネガティブ思考になっているときは、いくら前向きになろうとしてもマイナスな気持ちに偏りがちです。
急にポジティブ思考になるのは難しいため、まずネガティブな気持ちをリセットしましょう。気持ちをフラットな状態にすることで、マイナス思考で考えることが減り、前向きな気持ちで行動できる可能性が高まります。
散歩をする
リセットする方法として手軽にできるのが散歩です。自宅でもできる足踏み運動や筋トレもありますが、散歩では外を歩くぶん、さわやかな風や花の香りなどを五感で感じられ、気分がリフレッシュできます。
朝起きた後、1時間以内に15~30分の散歩をしてみましょう。朝に散歩をすると、セロトニンが活性化し、すがすがしい気持ちで1日を過ごせます。
ちなみにこのセロトニンという物質は、気分や意欲と大きく関係する脳内物質のことです。
不足すると疲労やイライラ、意欲と向上心の低下につながります。セロトニンは、朝日を浴びる・リズム運動・咀嚼によって活性化するといわれているため、朝の散歩は適した行動にあたります。
朝散歩をする場合、無理に早起きはしない・30分以上は行わなくても良い・遅くても11時までに行うといったポイントがあります。
行き先を決めず、足の向くままに歩き、気分がスッキリしたら帰宅しましょう。疲れるまで歩いたり、ランニングを行うのはNGです。
朝散歩はできるだけ毎日するのが望ましいですが、時間の確保ができない場合は週1~2回歩くのも効果的とのことです。
とはいえ、仕事をしている人や学生の場合、毎朝の散歩を継続するのは難しいものです。
そのような人は、次の項目を満たせば、通勤や通学時間の間でも朝散歩と同様の効果が得られるといわれています。
- 起床後1時間以内に歩く
- リズムよく適度なペースで15~30分歩く
- 日向を歩く
- 地上を歩く(地下道は避ける)
- 電車では日の当たる場所に座る
楽観的(ポジティブ)な言葉を使う
ネガティブ思考に陥ると、口から出る言葉や頭で考えている内容がマイナスな表現になりがちです。「嫌だな」「ダメだ」というネガティブな言葉が口癖になると、行動も自然と後ろ向きになります。
とはいえ、気分が落ち込んでいるときに、ポジティブな言葉で自分を励まそうとしても難しいものです。
そのような後ろ向きな気持ちになったときでもわりかし使いやすい言葉が「まあ、いいか」「大丈夫」です。
無理やり気分を高める言葉を言っても感情と言葉がうらはらだと、ストレスが生じます。しかし、この2つの言葉はネガティブ思考になっているときでも受け入れやすいため、マイナスな感情をリセットしやすくなるでしょう。
また、日常で起きたことを楽観的に感じられるよう、文章で可視化することもおすすめです。
楽しい出来事の場合は自然とポジティブな言葉がスラスラ出てくるものですが、ミスや自分が気に入らないことが起きた場合は、頭の中がモヤモヤし、後ろ向きな言葉が思い浮かぶでしょう。
そんなときこそ、メモ帳やノートに出来事を書き出し、ポジティブな言葉を自分に投げかけてみてください。
例えば、プレゼン発表がうまくいかなかったとします。
ここでポイントなのが、事実(状況)をできるだけ記載することです。
分かりづらい資料だった・時間内で発表できなかった・プレゼンスキルが低かったといった状況を細かく書いてみましょう。ここで、「なぜ失敗したのだろう…」と落ち込んでしまうと、気持ちが先に進めず後ろ向きな思考がぐるぐる巡ります。できるだけ客観的にその状況を可視化しましょう。
次にその状況を踏まえたうえでの改善策をメモします。
失敗から得られた学びやうまくいく方法を具体的に考えてみましょう。分かりづらい資料だった場合は図やデータを入れ込む、時間内で発表できるよう、ストップウォッチで測りながら練習を5回以上行うといった改善策を書き出すことで、冷静な気持ちになり、次の行動に移しやすくなります。
とはいえ、ネガティブな感情をためたまま、改善策を考えるのは時に苦しいものです。後ろ向きな感情はしっかり吐き出したうえで、ポジティブな言葉で締めくくりましょう。
例えば、ミスをした場合「学びはあったけど落ち込んだ」とするより「少し落ち込んだけど、学びはあった」と、後にくる言葉をポジティブな表現に変えます。「ネガティブ+接続詞+ポジティブ」の順番で言葉を並べるのがポイントです。
無心になれるものに没頭する
散歩やストレッチなどで体を動かしたり、自分の気持ちを可視化してもなんだか気持ちがざわざわする場合は、無心になれるものに没頭しましょう。
料理好きな人はキャベツをひたすら刻む、庭いじりが好きな人は草むしりをするなど、無心の状態で集中してできることは、身の回りで数多くあります。今好きなものや夢中になれるものがない場合、ジグソーパズルや塗り絵、手芸・編み物など、無心になって楽しめる趣味を探してみましょう。
スキルアップにつながることをする
ネガティブ思考に陥りやすい人の傾向として、自信のなさが挙げられます。自信をつける方法として適しているのが、スキルアップのために動くことです。半年間かけて資格を取得する、今の仕事を3時間で終えるといった目標を設定し、その達成に向けて動きましょう。目標設定がクセづけば、あらゆる場面でムダな動きを省きながら効率良く考えられるようになります。
この目標をあえて周りに宣言すると、適度なプレッシャーを感じるぶん、目標達成につながる行動がしやすくなるため、「絶対に達成したい!」と強い気持ちがある場合は、周りに宣言してみましょう。