ボールをける子供

人見知りの原因

過去の経験

子供の頃の人見知りというのは、自分に原因があるものではないといっても間違いありません。
その多くが乳幼児期における親からの扱いなど、環境によって発生するものであるためです。
また、赤ちゃんにも人見知りというものがあり、知らない人に預けると大泣きする子とそうでない子がいます。
このように、人見知りという性質にはある程度の先天性も関係していると考えられるため、子供の人見知りに原因を求めてもあまり意味はないでしょう。

では、大人になってから人見知りになってしまった、という場合はどうでしょうか。
大人になってからの人見知りの原因は、その多くが過去の経験によるものです。
子供時代、あるいは大人になってから、人付き合いのなかで何か失敗を経験していることはないでしょうか。
そういった経験があると、自分自身では意識していないとしても深層心理から人との付き合いを避けるようになってしまう傾向があります。

人間は心理的に、プラスのことよりもマイナスのことを意識してしまう傾向があります。
そのため、過去に人間関係においていいことがあったとしても、悪いことがあったのであればそちらを優先して意識してしまうことになりやすい、ということです。
特にこういった傾向が強いのは、子供の頃にいじめを受けいてた人や、些細なことで喧嘩をしたことがあるような人でしょう。
自分が原因で人に好かれないのではないか、というような思いが積み重なりやすく、人見知りになってしまう原因を形成していくことになります。

人見知りは恥ずかしいこと?

では、そもそも人見知りというのは恥ずべきことなのでしょうか?
最初にも述べたとおり、子供であっても人見知りをすることはあり、人見知りというのは人間にそもそも備わっている機能の1つであるとも考えられます。
動物が天敵から襲われた時に防衛をするように、人間は他の人間との付き合い方に距離を取ることによって自分を守る機能を持っていると考えた方がよいでしょう。

トップページなどでも述べたとおり、日常生活に支障をきたすようなレベルの人見知りであれば克服をしていくべきです。
しかし、そうでないのであれば、過剰に恥ずかしいものであると感じる必要はありません。
誰しも持っている機能の1つであるとして、付き合っていく事のほうが良いでしょう。
むしろ過剰に気にすることになってしまうと、それが原因となってより深刻な人見知りへと繋がっていってしまう可能性もあります。

この先で紹介する「子供の人見知り克服法」と「大人の人見知り克服法」は、深刻な症状になってしまっている人が克服するためにはどうするべきなのか?ということを中心にして紹介するものとなっています。